5/18/2007
アリソン 第二章 「誘拐と放火と窃盗」(诱拐,放火和盗窃) part.2
アリソンが、憤慨しながら言った。だいぶ小さくなった車は、道のうねりによって見えたり見えなかったりを繰り返している。アリソンは空を見上げ、太陽の位置で時間を計った。確認のために腕時計も見る。昼は半分を過ぎていた。
「戸締まりして行きましょ、ヴィル」
そう言って家に戻ろうとして、
「......どうしたの?」
ヴィルの真剣な顔を見て、立ち止まった。ヴィルがアリソンを見て言う。
「変だよ」
「何が?」
「あの人が。役場からきたって言ったのに、なんで僕達を見て驚いたり、家族ですかなんて聞いたりしたんだろう?そんな、分かり切ってることを」
「......どういうこと?」
ヴィルは、自分達のすぐ脇に止まっているサイドカーを指さした。
「これを見れば、うちの学生か教員がいるって、ネイトの人なら誰にだって分かるんじゃ――」
言い終わらない内に、アリソンは鋭い目つきでヴィルを指さした。
そして家に取って返すと、自分のジャケットを羽織りながら、鞄二つとヴィルの上着を持って戻ってきた。ヴィルに上着を投げて渡す。鞄を側車に放り込み、ジャケットからゴーグルを取り出す。バイクにまたがって、
「アリソン?」
近づいてきた怪訝そうな顔のヴィルに、
「鍵!」
鋭く言い放った。
サイドカーは突っ走っていた。
運転するのはジャケットを着て飛行ゴーグルをつけたアリソンで、側車ではヴィルが手すりにしがみついていた。
エンジン音と風切り音、そして道が悪いことによる振動音に負けないように、ヴィルは大声で怒鳴る。
「追いついてどうするの?アリソン」
「話を聞くのよ!」
「............。それで?」
「それで......。とにかく話を聞くのよ。“役人”さんに!身分証を見せてもらいたいわ!」
ヴィルが何か言おうとして、さらに加速したサイドカーの揺れに、手すりを握り直した。
「速すぎたよ!」
ヴィルが思わず叫ぶ。直後に、アリソンはぐっと速度を落とした。
「ありがと」
ほっとしたヴィルの礼の同時に、
「見つけた!」
アリソンが鋭く言った。
どこ?とヴィルが聞いて、アリソンは、進む先の左前を指さした。どんなに捜しても、ヴィルには畑しか見えなかった。
“那个人算什么意思啊?我才不管是什么公差还是有公务在身,这样也太失礼了吧?”
艾莉森愤慨地说道。变得很小的汽车沿着蜿蜒的道路时隐时现。她抬头望着天空,根据太阳的位置算了算时间。为了确认又看了一下手表。白天已经过半了。
“我们去关门窗吧,威尔。”
说着就要走回小屋,
“……怎么了?”
看到威尔一本正经的表情,她停了下来。威尔看着艾莉森说道。
“很奇怪啊。”
“什么好奇怪?”
“那个人啊。都说是从公务所来的了,为什么看见我们会吓一跳,还问我们是不是家属什么的?那么明显的事情都……”
“……怎么说?”
威尔指向停在他们旁边的三轮摩托。
“看到这个的话,只要是内特的人,谁不知道是这里的学生或者老师啊——”
还没说完,艾莉森就用锐利的眼光盯着威尔。
然后她马上进小屋,披上自己的夹克,拿好两个包和威尔的上衣跑了回来。她把上衣扔给威尔,又把包扔进侧车,从夹克口袋里取出防风镜,骑上了摩托车。
“艾莉森?”
艾莉森对一脸莫名其妙地走过来的威尔大声叫道,
“钥匙!”
三轮摩托奔驰起来。
驾车的是穿着夹克戴着防风镜的艾莉森,而威尔则坐在侧车里紧紧拽着扶手。
威尔为了不被引擎声,风声和路面颠簸的撞击声盖过,扯着嗓子喊道。
“追上了以后你怎么办?艾莉森。”
“问他话呀!”
“…………。然后呢?”
“然后……。反正就是要向那个‘公差先生’问清楚啦。我要让他给我看身份证呐!”
威尔刚要说什么,加速的摩托车一阵摇晃,他只好再次抓牢扶手。
“太快啦!”
威尔不假思索地吼道。艾莉森马上一下子就把速度降了下来。
“谢谢。”
就在松了口气的威尔道谢的同时,
“找到啦!”
艾莉森尖叫道。
“哪里?”
威尔问道。艾莉森指向左前方。但是不管怎么找,威尔都只看到一片田野。
5/05/2007
アリソン 第二章 「誘拐と放火と窃盗」(诱拐,放火和盗窃) part.1
老人が口を開くとほぼ同時に、家の前で自動車が止まる音がした。次いで、車のドアが開いてそして閉じる音。
老人は発言を途中で止めて、家のドアを見た。すぐにノックされた。
「なんだい?開いてるよ」
「失礼します」
そう言いながら、三十歳ほどの、背広姿の男が入ってきた。
「......!」
男は、自分を見るアリソンとヴィルを見て、一瞬驚いて動きが止まった。そして咳払いをして、老人に丁寧な口調で話しかけた。
「失礼ですが、あなたがこの家のご主人でいらっしゃいますか?」
老人が頷く。
「わたくしは、地方役場の税務課の者です。あなたと、この土地の税金についてのお話がしたくて参りました。えっと、......そちらの方達は?ご家族ですか?」
男はアリソンとヴィルを、手のひらで示して訊ねた。
「お客さん......、だな。住んでいるわけじゃないよ。そんなに驚かんでくれよ」
「なるほど、そうですか。いや、お一人と聞いていたので」
男はそう言って頷いた。ヴィルの顔色が変わった。目つきが、ほんの少しだけ険しくなった。
男は老人に向かい、
「申し訳ありませんが、これから、わたくしと一緒に役場までお願いできますか?ここでは専門的な話はできかねますので――」
「ちょっと!私達、お話の途中だったんだけれど」
アリソンが、噛みつくように言って、男がやりにくそうに顔を引いた。
「あ......。しかしですね......」
「今日、今じゃないといけないかね?断ったら?」
老人が聞いた。男は渋い顔をして首を振ると、
「わたくしは、今日中にお連れしろという指示を受け取っています。正式な書類もあります。お見せしますか?」
そして背広の内側に手を伸ばした。老人はそれを見て、ふう、と声に出して肩を落とした。
「ああ、分かった分かった。役人さん、一緒に行くよ。文句は役場で言わせてもらう」
「そうしていただけると助かります」
男は言いながら、立ち上がった老人の背中を手を添える。老人は、仏頂面のアリソンに、
「すまんがお嬢さんに学生さん、お話は後でだ。のんびりしていきなさい。戸締りはどうでもいいよ。盗まれる物はないし」
そう言い残して、ドアに歩いていった。
「えっ。ちょ、ちょっと......」
アリソンが言ったが、老人と男は止まらず、家から出た。
アリソンも外に出て、それを見たヴィルも立ち上がって追った。家の前に、自動車が一台止まっていた。
黒塗りで最新型の高級車。後部座席や後ろの窓には、白いレースのカーテンがかかっている。
男は老人を後部座席に誘い、老人が乗り込む。その際アリソン達を見て、老人は笑顔で手を振った。
「それでは、わたくしたちはこれで」
男が言って、助手席に乗る。運転手がすぐに発進させた。車は、大して広くない道の左端を走り出した。そしてすぐに、右端に大きく寄って、走り去っていった。
“这样啊,要怎么说呢——。嗯?”
老人刚要开口,家门口就传来了汽车停下的声音。接着又传来汽车的开门声和关门声。
老人中断了讲话,望向家门。随即就响起了敲门声。
“什么人啊?门开着哦。”
“打扰了。”
一名三十岁左右的,穿着西装的男子这么说着走了进来。
“…………!”
这男人看到看着自己的艾莉森和威尔,一时吃了一惊,停了一下。接着故意咳嗽了一声,对老人彬彬有礼地说道。
“不好意思打扰了,请问您是这家的主人吗?”
老人点点头。
“我是地方公务所税务课的人。想和您谈一下关于您的土地的税金的事情,所以前来拜访。咦,……这两位是?您的家人吗?”
男子指了指艾莉森和威尔问道。
“是……客人吧。不是住在这里的哦。不必那么吃惊嘛。”
“原来如此,是这样啊。哦,我是因为之前听说您是一个人的。”
那男子边说边点头。威尔的脸色变了,眼神也有点阴沉起来。
男子转向老人,
“实在很抱歉,您能跟我一起去公务所走一趟吗?在这里的话不太方便说一些专业性的东西——”
“喂,等一下!我们的话还没说完呢。”
艾莉森毫不客气地说道,那名男子露出了很为难的表情。
“啊……。但是……”
“非要今天,现在不可吗?我要是拒绝呢?”
老人问道。男子苦着脸摇头。
“我被指示说今天一定要把您请到。还有正式的文件。要给您看吗?”
说着他把手伸进西服的里面拿出文件。老人看了看,无奈地耸了耸肩,叹了口气。
“哎,知道啦知道啦。官员先生,我和你一起去。到公务所再抱怨好了。”
“您这样做真是帮我大忙了。”
男子边说,边用手扶着站起来了的老人的背。老人对绷着脸的艾莉森说道,
“实在不好意思啊,小姑娘还有学生。我们回头再继续讲吧。你们自便。门窗关不关无所谓了,反正也没什么东西好偷的。”
丢下这话后,往门口走去。
“唉。等,等一下……”
艾莉森说道,但老人和男子没停下来,走出了家门。
艾莉森也跟着出去了,看着这些的威尔也忙站起来追上去。在屋子前面,停着一辆汽车。那是一辆黑色的最新型的高级轿车。后座席和后窗上挂着白色的蕾丝窗帘。
男子把老人带到后座,老人坐了进去。看到艾莉森他们,老人微笑地招招手。
“那么,我们现在就走了。”
男子说着,坐上了副驾驶座。司机随即发动了汽车。车子沿着不怎么宽阔的道路的左侧驶去,之后不久,向右转了个大弯,开走了。
5/04/2007
アリソン 第一章 「アリソンとヴィル」(艾莉森和威尔) part.17
そう言いきった老人を見て、数秒経ってからアリソンは、
「そう......。興味あるわ。――どんな宝?」
「凄い宝だ」
「いくらくらい?」
「お金にはとても換えられない。価値がありすぎてな。ただ......」
「ただ?」
二人と会話を見聞きしながら、
「うん。おいしい」
ヴィルがのんびりとお茶を飲んで小さくつぶやいた。
「ただなあ」
老人はアリソンを眼光鋭く睨む。アリソンも睨み返した。
「その宝は、ロクシェとスー・ベー・イルの間の戦争を終わらせることができる。それだけの価値のある宝だ」
老人はそう言った。ヴィルが老人を見た。
「どうだ、凄いだろう?」
誇らしげに老人が言った。
「それが本当なら、凄いわね。でも、どうやって知ったの?」
アリソンが訊ねた。ヴィルがカップを持つ手を下ろし、二人の会話をじっと聞く。
「偶然見つけたんだ。大戦中にこの近くで行われた、ロクシェの毒ガス作戦を知ってるかい?」
アリソンが頷いた。
「ナントカ中佐と特殊部隊の話でしょう。昔パパに聞いたわ」
「ああ。そしてわしはその隊員の一人だった。作戦の帰りに、本当に偶然に宝を見つけた。そりゃあ驚いたよ。しかしとても持って帰れるようなものではなかったから、全員で秘密を守ることにして、その場に残してきた」
「マクミラン中佐以外は、全員戦死したと歴史で習いましたが......?」
ヴィルが発言する。老人は、
「それは陸軍がついた嘘だな。本当は全員無事だったんだが、スパイの報復を恐れて、そう嘘をついたんだ。さらに言うなら、マクミラン中佐という人は実在しない。毒ガスを使ったことを非難されて、その矛先をかわすための、架空の人物なんだ。驚いたかい?」
「......それが本当なら、僕が教師に教えられてきたのは“いいかげんなこと”になります」
ヴィルの言葉を聞いて、老人はにやりと笑った。
「歴史とは、常にいいかげんなものだよ。重要なのは“真実をどうやって伝えるか”ではなく、“何を自分達の都合のいいように伝えるか”だからね」
「............」
「じゃあ、なんでその宝を発表しないの?」
アリソンが聞いて、
「ん――......、宝があまりにも凄すぎてな。みんな恐れをなしてしまったんだな。それに......、ほら、発表だけじゃ信じてもらえないだろう。何か証拠を見せつけないと」
老人の歯切れが急に悪くなる。
「じゃあ、なんで取りに行かなかったの?」
「そりゃあ......、戦中や戦後すぐは、混乱していたからなあ。おまけに、宝のあるところはスー・ベー・イルの占領地だった」
「今は?」
「......緩衝地帯の内側、だな。誰も住んでいないところだ。いやあ、おかげですぐに誰かに発見されるわけでもないし、安心しているよ。もし誰かが発見したら、それでもまたよしだ。わしは無欲だから、別にどうでもいい。いまさらお金持ちになってもしょうがない。素晴らしい宝の在処を知っているだけで十分だ。いつか誰かに発見されることを心待ちにしているんだ。どうだい、夢のある、おもしろい話だろう?」
「おもしろいわ。――本当に、あるの?そこに行ったら、絶対に凄い宝がある?」
「ああ」
老人が頷いた。
「発見者は英雄になれる?」
「間違いないな」
「ふーん......」
そうつぶやいて、アリソンは考え込む。
「信じるかい?」
老人が聞いた。ヴィルは応えず、アリソンを見ていた。
「信じてもいいわ」
「おお。それは嬉しい。もう一杯どうだい?」
老人は顔をほころばせて、ポットに手をかける。アリソンは左手を振って、
「お茶はもういいわ。それより――」
「ん?」
「信じるから、その場所を教えて。わたしがお爺さんを連れていってあげる。わたしとヴィルの名前で発表しましょう」
老人の手が止まった。
「............。し、しかしなあ、サイドカーでは行けないな」
「それなら心配ないわ」
アリソンはそう言うと、鞄から自分の飛行ジャケットを出した。
「これを見て」
アリソンが突き出して広げて見せたジャケットには、襟首に下士官である伍長の階級章、右胸と左胸に空軍と名字の刺繍、そして左腕には、セロンの槍。
老人は、皺だらけの目を見開いてつぶやく。
「これは、驚いた......。お嬢さんは軍人さんだったのか」
「空軍よ。わたしの所属部隊は、飛行機を飛ばしてあちこちに運ぶのが任務なの。近くを飛ぶ任務があれば、こっそりお爺さんとヴィルを乗せて、そこまで連れていってあげる」
「アリソン......。そんなことをして大丈夫なの?」
ヴィルが聞いた。アリソンはヴィルを見て、当たり前のように言う。
「ううん」
「“ううん”って......」
「間違いなく営倉入りだけれど、でも、結果的に価値のある宝を見つければ相殺以上でしょう?――どう、お爺さん?」
アリソンが顔を向けると、老人はまだジャケットを見ていた。
「驚いたなあ。お嬢さんのような軍人がいるとはなあ......。時代は変わったもんだ。ちょっとよろしいか?」
老人はアリソンのジャケットに手を伸ばした。アリソンから受け取ると、セロンの槍の刺繍を見て、そして階級章のある襟元へ手をやる。しばらく指で撫でるように触った後、
「“おお。親知らずの小鳥は在処までも飛んでいく”、か」
小さくつぶやいた。
「ん?――どう、行かない?」
アリソンが身を乗り出して訊ねる。
老人は、アリソンにジャケットを返した。小さく何度か頷いて、
「うん。君達は楽しいな。教えてみるのも、おもしろいかもしれないな」
そして一度咳払いをした。
“要是我骗你的话,你把我的命拿去都可以。哎,虽然也活不了多久了。”
艾莉森看了如此断言的老人几秒钟,然后说道,
“这样啊…….当然有兴趣啦。——什么样的宝物呢?”
“了不起的宝物哦。”
“值多少钱啊?”
“用金钱是换不来的。它太有价值了。不过……”
“不过什么?”
威尔就在旁边看着两人说话,
“恩,真好喝。”
他边悠闲地喝着茶边小声嘀咕道。
“不过啊。”
老人用锐利的眼光盯着艾莉森。艾莉森也回盯着他。
“那个宝物,可以终止洛克谢与斯贝伊尔之间的战争。是拥有那样的价值的宝物哦。”
老人这么说道。威尔看向他。
“怎么样,了不起吧?”
老人洋洋得意地说道。
“如果那是真的话,真是了不起呢。但是,你怎么知道的呢?”
艾莉森问道。威尔放下手中的杯子,凝神地听着两人的对话。
“我是偶然发现的。大战中在这附近发生的毒瓦斯作战,你们知道吗?”
艾莉森点点头。
“是那个什么中佐和特别部队的事情吧。以前听爸爸说过。”
“恩,对。我就是那些队员中的一个。作战回来时,偶然发现了那宝物。真的是很吃惊哦。但是因为那东西实在不好带回去,大家就保守秘密,把它留在了那地方。”
“可是我在历史书上面学到过的,除麦克米兰中佐以外,其他人全部战死了啊……?”
威尔发言道。老人说,
“那是陆军编造的谎言啊。事实上全员都生还了,但是害怕间谍的报复,所以编造了那样的谎言。还有,那个叫麦克米兰的中佐根本就不存在。因为被责难使用毒气,为了躲避矛头,才虚构出这样的人物的。吃惊了吧?”
“……如果那是真的话,那我从老师那里学到的就都是‘谎话’啦。”
听了威尔的话,老人意味深长地笑了一下。
“所谓的历史,常常都是胡编乱造的哦。重要的并不是‘怎样传递真相’,而是‘有没有把那些对自己有利的事情传达出去’哦。”
“…………”
“那么,为什么没有把那件宝物公开呢?”
艾莉森问道,
“恩——……,宝物太过强大了哎。大家当时也被吓着了呐。而且……,你看,仅仅发表的话大家不会相信的吧。又不能拿出什么证据。”
老人变得口齿不清了。
“那么,为什么不去拿呢?”
“那个啊……,因为战时和战后不久那段时间,非常混乱啊。再加上宝物所在地是斯贝伊尔占领的地区。”
“现在呢?”
“……现在在缓冲地带的内侧,没有人居住的地方。哎,正因为如此,他也不会很快地被谁发现,我也放心了哦。不过如果谁发现了它,也应该算是件好事吧。反正我是没什么欲望,怎么样都无所谓了。事到如今就算我成了富翁也没什么意义了。只要知道这了不起的宝物在哪里我就满足了。我也期待着什么时候它被人发现啊。怎么样,这是个充满梦想,很有趣的故事吧?”
“挺有趣的呢。——这件事真的有吗?要是去那里的话,真的有了不起的宝物吗?”
“是啊是啊。”
老人点头道。
“发现的人能成为英雄的咯?”
“不错哦。”
“唔——嗯……”
这么嘟囔着的艾莉森陷入了沉思。
“你相信吗?”
老人问道。威尔没回答,看着艾莉森。
“相信也无妨啊。”
“哦哟。真高兴啊。再来一杯怎么样?”
老人笑逐颜开地伸手去拿茶壶。艾莉森摇着左手,
“茶不要了,比起喝茶来——”
“嗯?”
“因为我相信你,所以你要把地方告诉我哦。我带老爷爷你去找。用我和威尔的名字发表。”
老人的手停住了。
“…………。可,可是啊,三轮摩托车是去不了的啊。”
“那个的话不必担心哦。”
艾莉森这样说着,一边从包里拿出自己的飞行夹克。
“看这个。”
艾莉森把夹克展开给老爷爷看。夹克的领口上别着下级军官,伍长的阶级章,右胸和左胸分别绣着空军和名字,然后在左腕上则是塞隆之枪。
老人睁大了满是皱纹的眼睛,喃喃自语道,
“这个,真是吃了一惊啊……小姑娘原来是军人啊。”
“是空军哦。我所属的部队,负责把飞机运送到各个地方。要是有飞到附近的任务的话,我就偷偷地把老爷爷和威尔载到那里去。”
“艾莉森……。做那种事情不要紧吗?”
威尔问道。艾莉森看着他,理所当然地说道。
“嗯。”
“‘嗯’是什么意思……”
“当然是会被关禁闭的啦,但是,要是最后能发现有价值的宝物的话就抵消啦,对吧?——怎么样,老爷爷?”
艾莉森把脸转过去,老人还在看着夹克。
“真是吃惊啊。竟然有像小姑娘这样的军人……。时代变了啊。我可以看一下吗?”
老人把手伸向艾莉森的夹克。从艾莉森手里接过来后,看了看塞隆之枪的刺绣,又摸了摸别有阶级章的领口。用手指抚摸了一会儿之后,
“‘哎哎,没有父母的小鸟满世界飞’,吗。”
他小声嘀咕道。
“嗯?——怎么样,去不去呀?”
艾莉森探出身子问道。
老人把夹克还给艾莉森。然后不住地点头。
“嗯。你们两个挺有意思的啊。告诉你们的话,说不定会挺有趣的呐。”
然后故意咳嗽了一下。
至此第一章已经全部完结,这最后一部分打得我好辛苦啊,庆祝一下呃。。。。。期待第二章吧!!
5/03/2007
アリソン 第一章 「アリソンとヴィル」(艾莉森和威尔) part.16
「やっぱり」
アリソンも楽しそうに言った。ヴィルは老人を見て、
「以前先輩達と一緒にごちそうになったときは、今首都で一番売れているお茶で、こっちに回ってくるほど数が作れない逸品だって聞きました」
「おお。よくそんな昔のことを覚えているな。……一年以上前だろう」
老人がいたく感心した様子で言う。
「ええ。それは本当ですか?」
「いいや。すまんな」
老人が正直に答えて、アリソンは笑った。
「お嬢さんも、あそこの学生さんかい?」
「ううん。私はそんな頭よくないからとっくに働いているわ。休暇で遊びにきただけ」
老人は頷いた。
「ヴィルはもちろん学生で、成績もよくて、カアシ祭の射撃大会で六位入賞」
アリソンは、ヴィルの背中をはたきながら言う。
「ほお、それは大したものだ。自慢していい」
老人が目を大きくして言った。
「てしょう?」
「ただ、わしにはやや及ばんな。わしが若い頃は、優勝が四回、二位が三回だった。あまりに勝ちすぎて、もう出るなって言われたよ」
「それも凄いわね。――たとえ嘘でも負けてるわよ、ヴィル」
アリソンがヴィルを指さして言う。
「これからがんばります」
苦笑いしたヴィルがそう答えて、老人とアリソンは、同じように笑った。
「いやあ、お嬢さんはなかなか楽しい人だ。学生みんながそうだと、わしも一生退屈しなくてすむのになあ。お代わりはどうだい?」
「いただきます」
アリソンが二杯目をもらって、老人はヴィルにも勧める。ヴィルは猫舌ですからと言って、まだ残っているカップを見せた。
自分のカップについだ後、老人はイスに座った。
「ところで、だ。お二人さん。退屈しのぎにもう一つ、おもしろい話をしてあげよう。これはまだ、あまり大勢に話してないんだがな。聞いて、どう思うかな?……実は、わしはな」
老人はさんざんもったいぶって、そして言う。
「凄い宝の在処を知っているんだ」
「宝?」
言い返したアリソンがヴィルを見た。ヴィルはカップに口をつけながら、苦い顔をして小さく眉を動かした。
「ああ、宝だ。興味はないかい?」
老人が身を乗り出して言った。アリソンが聞く。
「それ、本当の話ですか?」
「ああ。わしはたくさんでまかせを言ってきたが、実はこれだけは本当だ」
老人が、信憑性のない台詞を言った。
“果然啊。”
艾莉森也笑着说道。威尔看了一下老人,
“以前和前辈们一起承蒙招待时,你说那是现在首都卖得最好的茶叶,是这里根本买不到的极品。”
“哦哟,那么久的事情你还记得啊……都一年多了吧。”
老人非常惊讶地说道。
“咦~~那是真的吗?”
“不是呃,抱歉呐。”
老人坦率的答道,艾莉森笑了。
“小姑娘,你也是那里的学生吗?”
“不是。我脑子没那么好,所以早就工作了。只是休假的时候过来玩玩。”
老人点了点头。
“威尔当然是学生了,不但成绩好,而且在卡亚西庆典的射击大赛上得了第六名。”
艾莉森拍着威尔的肩膀说道。
“哦哟,很厉害嘛。值得骄傲哦。”
老人睁大眼睛说道。
“怎么样?”
“不过,跟我比起来还差一点。我年轻的时候得过四次第一,三次第二。人家跟我说,你赢得太多了,不要再参赛了哦。”
“那也好厉害啊!——就算是吹牛的你也输了哦,威尔。”
艾莉森指着威尔说道。
“我以后会努力的。”
威尔苦笑着答道,老人和艾莉森都笑了起来。
“哎呀,小姑娘真是个快活的人啊。要是学生们都这样的话,我一辈子也不会无聊了呐。再来一杯怎么样?”
“多谢。”
艾莉森要了第二杯后,老人又问威尔。威尔说自己怕烫,亮了亮还没喝完的茶杯。
把自己的茶杯灌满之后,老人又坐回椅子。
“两位,我顺便再说个有趣的故事来打发时间吧。这事情我以前还没在大伙儿面前讲过呢。你们听了以后会怎么想呢?……事实上啊,我呃”
老人煞有介事地装了装样子,然后继续说道。
“我知道一件很了不起的宝物在哪里哦。”
“宝物?”
艾莉森往威尔那里看了一下,问道。威尔正要把茶往嘴里送,苦着脸耸了耸眉毛。
“对啊,宝物。没有兴趣吗?”
老人探出身子说道。艾莉森又问,
“这个故事是真的吗?”
“啊,虽然我以前老是信口开河,但只有这件事是真的。”
老人说着这实在没什么可信度的台词。
5/02/2007
アリソン 第一章 「アリソンとヴィル」(艾莉森和威尔) part.15
バス道から外れて、誰も通らない細い道を行く。やがて、数本の木に囲まれた小さな家が見えてきた。赤煉瓦造り。本当に小さな、必要最低限の大きさで、電気も通っていない。
井戸の前に、自転車にエンジンをつけたような、小さなバイクが置いてある。ヴィルは、その隣にサイドカーを止めた。エンジンを切る。
「いやあ、助かったよ。どうもありがとう。とてもていねいな運転だな。感心した」
老人がそう言いながら側車からおりた。同時に、家の中から女性が一人飛び出してきた。四十代後半ほどのお手伝いさんだった。紺色のスカートにエプロン姿。
「お爺さん!今までどこに行ってたんですか!」
彼女はエプロンを脱ぎながら、いきなり大声を出した。
「まったく!こっちの都合というのもあるんですからね。戻ってこられないんでしたら遠くまで徘徊しないでください。お買い物に行く時間がなくなります!」
「いやあ、すまんすまん」
老人が、少し申し訳なさそうではない態度で言った。
「そうそう、こちらは乗せてくれた親切な学生さんと、そのお知り合いの金髪さん。お二人さん、こちらは家のうるさい賄いさんだ」
「うるさいは余計です。私は町に行きますから。学生さん達にお茶をお出しするのでしたら、準備はできていますから」
そう言い残し、お手伝いさんは小型バイクに乗ってエンジンをかける。
「きぃつけてな」
老人が言うと、彼女は振り向いて、驚いた様子で彼を見た。
「はい」
小さく言い残して、小型バイクは走り去った。そして老人は、二人をお茶に誘った。
「せっかくだから、午後のお茶でのんびりしていきましょ。どうせ予定ないし」
アリソンはそう言って、率先して小さな家の中に入る。ヴィルが続いた。
ドアを開けてすぐに小さなテーブルがあって、イスが三つ。壁際にはだいぶくたびれたソファ。中央には薪ストーブ。その上で、やかんから湯気が立っている。戸棚には、ポットとカップと茶葉の缶が用意されていた。
「ああ、二人とも座っていていいよ。すぐにできる」
老人はそう言うと、手際よくポットにお茶を作り、テーブルに持ってきた。アリソンとヴィルは、礼を言ってカップを受け取った。
老人は自分の分もなみなみとついで、イスに座った。
「いや。疲れたらお茶だな」
楽しそうに老人が言った。お茶を一口飲んだアリソンが、
「おいしい!こんなおいしいの初めて飲んだ」
ヴィルも飲んで、静かに頷く。
「おいしいです」
老人はしんと手を叩いて、
「それはよかった。何せこれは、スターツ王家御用達の品だからな。普通の人には、まず手に入らん。わしは若い頃、夏王宮で庭師をしていたから、特別に分けていただいてるんだ」
「へぇ、いいですね。――で、その話も嘘なんですか?」
アリソンが聞いて。ちょうど飲み込もうとしていたヴィルがむせた。
「アリソン......」
「だって――」
「あはははは!実は本当じゃあないんだ。すまんな。王家は全然関係ない。そう言えば庭師もしたことないなあ」
老人は豪快に笑い、そして全く悪びれずに言った。
说是就在附近的老人的家,足足离这里有十公里。
威尔他们离开了公共汽车走的大路,在一条没有人走的小路上行驶。不久,就看见了被几棵树围绕着的小屋。那是一栋红砖材质的小屋。真的是小得不能再小了,连电灯也没有。
在水井前面停着一辆似乎是在自行车上装了引擎的小摩托车。威尔在它旁边停下了自己的车,熄掉了引擎。
“哎呀,得救啦。真是太谢谢你们了。你骑得很稳很小心啊,真佩服。”
老人边说着边从侧车上下来。同时,一个女人从家里面飞跑出来。是个看上去四十多岁左右的帮佣。穿着藏青色的裙子,外面系着围裙。
“老先生!你刚才到底去哪里啦!”
她脱下围裙,突然大声喝道。
“真是的!我也是有安排的嘛。回不来么就请不要遛那么远。买东西的时间都快没有了!”
“哎呀,不好意思,不好意思。”
老人似乎完全没有歉意地说道。
“对了对了,这两位是载我回来的热心的学生,和他的朋友,金发的小姐。两位,这是我家那唠叨的厨娘。”
“别把唠叨加上去。我要去镇上了。要请学生们喝茶的话,已经准备好了。”
帮佣大婶留下这话后,便骑上小型摩托车,发动了引擎。
“路上小心啊。”
老人刚说完,大婶就转过头来,吃惊地看着他。
“知道了。”
她小声说了句,便驶着小型摩托车离去了。于是老人便邀请两人喝茶。
“好不容易来了,不如好好地享受一下下午茶。反正本来也没什么事嘛。”
艾莉森这么说着,率先进了小屋。威尔跟着进去了。
门一打开,就见一张小桌子和三把椅子。墙边是一张很老很旧的沙发。屋子中间则是烧柴的火炉。火炉上的水罐正冒着热气。橱柜里面,茶壶,杯子和茶叶罐都已经准备好了。
“啊,两个人都坐啊。马上就好了。”
老人边这么说着,边手法熟练地泡好茶,拿到桌上。艾莉森和威尔道谢后,接过了茶杯。
老人为自己也满满地倒了一杯茶后,坐上了椅子。
“哎呀,累了以后喝茶最好啊。”
老人愉快地说道。艾莉森喝了一口后,说道,
“真好喝呀!我第一次喝到这么好喝的茶。”
威尔也喝了口,静静地点头附和道,
“真好喝。”
老人高兴地直拍手,
“那就好哟。怎么说都是斯达茨王室的御用品呐。普通的人是根本喝不到的。我年轻的时候在夏宫做园艺师,所以才特别被分到了一点呢。”
“呀,真厉害啊。——那么,这些话也是吹牛吗?”
艾莉森问道。刚要喝下茶的威尔呛了一口。
“艾莉森……”
“可是——”
“啊哈哈哈哈!其实那确实不是真的。抱歉抱歉。我和王室完全没有关系。说起来我也没做过什么园艺师。”
老人爽朗地笑起来,毫不在乎地说道。
5/01/2007
魔裟斗,一不小心结婚了
哎,一不小心,竟然发现魔裟斗在今年2月已经结婚了。。。4月4号的比赛状态还不错啊。。。哎。。。把原消息贴出来。。。
魔裟斗が入籍発表、矢沢心さんと=K-1
K-1MAXで活躍する2003年世界王者の魔裟斗が13日、都内で入籍を発表した。生涯の伴りょとなった相手はかねて交際していた女優の矢沢心さん。2人は2

矢沢さんとツーショットで会見した魔裟斗は「11日に結婚しました。彼女を幸せにするために頑張っていきたいと思います」とラブラブぶりを早くも披露。推定1カラット大のダイヤが施された高級ブランド「CHAUMET(ショーメ)」の婚約指輪をプレゼントされた矢沢さんは、ほおを染めながら「KOされちゃいました(笑)」と、幸せいっぱいだった。また、魔裟斗は矢沢さんのことを「心」、矢沢さんは「マーくん」と呼び合っているという。
挙式、披露宴は未定で「4、6、9月と試合があるんで、やるんだったら9月の大会が終わってからかな」と魔裟斗。また、矢沢さんは妊娠はしておらず、魔裟斗2世に関して「まず1人目ができてからどう思うかですけど、子どもには頭を使わせる仕事をさせたいと思っています。格闘家のつらさはイヤと言うほど分かっているので」と魔裟斗は語った。
我来翻译一下。。。。
魔裟斗入籍发表、和矢泽心小姐=K-1
在K-1MAX舞台上活跃度的2003年世界冠军魔裟斗于13日在东京都内发表了结婚入籍的消息。成为其生涯*的是早已与其交往多年的女演员矢泽心。
与矢泽共同会见的魔裟斗早早宣布了“11日已经结婚了。我会努力使她幸福的”的爱的宣言。估计收到了镶有1克拉钻石的顶级名牌“CHAUMET(ショーメ)”的婚约戒指的矢泽小姐,一定是脸红地“被KO了”,非常幸福。另外,魔裟斗称呼矢泽为“心”,矢泽小姐则叫他“魔~君”。
婚宴还未定,魔裟斗说,“4,6,9月有比赛,要搞的话要等到9月的K-1大会结束吧”。另外,矢泽小姐还未怀孕,关于魔裟斗2世,魔裟斗这样说道:“首先,生下第一个以后怎么办呢,我想让孩子做一些用脑的工作。因为我了解做格斗家有多艰辛,甚至自己也会讨厌格斗家的痛苦。”
アリソン 第一章 「アリソンとヴィル」(艾莉森和威尔) part.14
石橋の欄干に、老人が一人座っていて、空を見ていた。空の下には、中央山脈の峰峰。
七十歳を過ぎたほどの男性で、頭は禿げ、残った頭髪もほとんどが白髪。あちらこちらに当て布があるチェックのシャツに,農作業によく使われるサスペンダー付きのズボン姿。
老人は、遠くからやってくるサイドカーを見つけた。
「ああ。あのお爺さんだ」
ヴィルが、道の先で手を振る老人を見て言った。速度とギアを落とす。
「知り合い?」
「知り合いかどうかはともかく、うちの学生であの人を知らない人はいない。町はずれの一軒家に一人で住んでいて、何をやってるか全然分からないんだ。毎日町や草原をぶらぶらしていて、たまに学生をつかまえて、変な身の上話ばかりする」
「変なって?」
「いろいろ。自分はかつてとある王家で執事をしていたとか、ダイヤモンド鉱山を持っているとか、鉄鋼業界で財を成した大富豪だとか、首都大学の学長をしていたとか、豪華客船の船長をしていたとか、著名な作家だったとか、特許をいくつも持っている発明家だったとか......」
「なにそれ」
「先輩曰く、まあその......、どっかの病院から逃げ出してきたんだろうって。学校のみんなは、“うそつき爺”って呼んでる」
「ふーん」
「たぶん、家まで乗せていってほしいって言うと思うよ、だいぶ前にも一度あった」
ヴィルは、道をふさいで両手を振る老人の少し前でサイドカーを止めた。彼は、老人とは思えないほど素早く駆け寄って、
「やあ!いつも勉学にいそしむ上級学校の優秀な学生さん。......と、なんとも綺麗な金髪のお嬢さん。すまんがわしの家まで乗せていってくれないかね?散歩をしていたんだが、ちょっと疲れた。なあにすぐそこだよ。逢い引きのじゃまはしないよ。もしよかったら、ウチでのんびりしていってくれてもいい」
ヴィルが軽く周りを見渡す。草原しか見えない。質問をするために、側車のアリソンに向いた。すでにアリソンはおりていて、
「どうぞ」
老人にその席を譲る。
「おおこりゃすまんの」
老人は側車に、アリソンはヴィルの後ろのサドルに座った。
「いいの?」
ヴィルが振り向いて聞いて、
「どうせそのつもりだったんでしょ?ヴィルが頼まれて断る訳ないし。それに――」
アリソンは笑いながら言う。
「誉められたし。――ヴィルが」
小路横跨水渠时,变成了桥。
一个老人坐在石桥的栏杆边,望着天空。天空的下面,是中央山脉的连绵群山。
他看起来七十多的了,头顶微秃,剩下的头发也几乎全白了。他穿着一件到处打着补丁的方格花纹衬衫,下身是干农活时常穿的吊带裤。
老人看到了远远开过来的摩托车。
“啊,是那个老爷爷”
威尔看着在前面挥手的老人说道,同时踩刹车减速。
“你认识他吗?”
“先别说我认不认识,反正只要是我们学校的学生,没有人不认识他的。他一个人住在镇外的独宅里,完全不知道他是干什么的。他每天在镇上或草原上闲逛,有时候逮到个学生,就净说些自己奇怪的身世”
“奇怪的?”
“很多很多。自己以前在一个王室里做管家的啦,拥有钻石矿山啦,自己是钢铁业界的大富豪啦,首都大学的校长啦,豪华客轮的船长啦,著名作家啦,拥有很多专利的发明家啦……”
“那都是些什么呀”
“听前辈说,那个……可能是从哪家医院里面逃出来的吧。大家都叫他‘吹牛爷爷’”
“呃——”
“多半是要我们载他回家吧,我觉得。以前也有过一次的。”
威尔在堵着路挥手的老人家前面停下了摩托车。老人家飞快地跑过来,速度完全不像个老人,
“呀!是那个勤奋学习的高级学校的优秀学生呀。……还有一个好漂亮的金发小姑娘。真是不好意思,能不能载我回家?刚才在散步,有点累了。就在不远处哦。决不会打搅你们约会的哦。如果你们愿意,也可以在我家坐坐嘛”
威尔略微望了望四周,只看得到草原。他转向侧车上的艾莉森刚想问,艾莉森已经下车了,
“请吧”
她把位子让给了老人。
“哦哦,那真是不好意思了”
老人坐上了侧车,艾莉森则坐在威尔后面的座位上。
“没关系吗?”
威尔转过来问道,
“反正你本来就想载他的吧?威尔你只要被拜托,都不会拒绝的咯。而且——”
艾莉森边笑边说着。
“而且又被那样夸奖了哈”