「やっぱり」
アリソンも楽しそうに言った。ヴィルは老人を見て、
「以前先輩達と一緒にごちそうになったときは、今首都で一番売れているお茶で、こっちに回ってくるほど数が作れない逸品だって聞きました」
「おお。よくそんな昔のことを覚えているな。……一年以上前だろう」
老人がいたく感心した様子で言う。
「ええ。それは本当ですか?」
「いいや。すまんな」
老人が正直に答えて、アリソンは笑った。
「お嬢さんも、あそこの学生さんかい?」
「ううん。私はそんな頭よくないからとっくに働いているわ。休暇で遊びにきただけ」
老人は頷いた。
「ヴィルはもちろん学生で、成績もよくて、カアシ祭の射撃大会で六位入賞」
アリソンは、ヴィルの背中をはたきながら言う。
「ほお、それは大したものだ。自慢していい」
老人が目を大きくして言った。
「てしょう?」
「ただ、わしにはやや及ばんな。わしが若い頃は、優勝が四回、二位が三回だった。あまりに勝ちすぎて、もう出るなって言われたよ」
「それも凄いわね。――たとえ嘘でも負けてるわよ、ヴィル」
アリソンがヴィルを指さして言う。
「これからがんばります」
苦笑いしたヴィルがそう答えて、老人とアリソンは、同じように笑った。
「いやあ、お嬢さんはなかなか楽しい人だ。学生みんながそうだと、わしも一生退屈しなくてすむのになあ。お代わりはどうだい?」
「いただきます」
アリソンが二杯目をもらって、老人はヴィルにも勧める。ヴィルは猫舌ですからと言って、まだ残っているカップを見せた。
自分のカップについだ後、老人はイスに座った。
「ところで、だ。お二人さん。退屈しのぎにもう一つ、おもしろい話をしてあげよう。これはまだ、あまり大勢に話してないんだがな。聞いて、どう思うかな?……実は、わしはな」
老人はさんざんもったいぶって、そして言う。
「凄い宝の在処を知っているんだ」
「宝?」
言い返したアリソンがヴィルを見た。ヴィルはカップに口をつけながら、苦い顔をして小さく眉を動かした。
「ああ、宝だ。興味はないかい?」
老人が身を乗り出して言った。アリソンが聞く。
「それ、本当の話ですか?」
「ああ。わしはたくさんでまかせを言ってきたが、実はこれだけは本当だ」
老人が、信憑性のない台詞を言った。
“果然啊。”
艾莉森也笑着说道。威尔看了一下老人,
“以前和前辈们一起承蒙招待时,你说那是现在首都卖得最好的茶叶,是这里根本买不到的极品。”
“哦哟,那么久的事情你还记得啊……都一年多了吧。”
老人非常惊讶地说道。
“咦~~那是真的吗?”
“不是呃,抱歉呐。”
老人坦率的答道,艾莉森笑了。
“小姑娘,你也是那里的学生吗?”
“不是。我脑子没那么好,所以早就工作了。只是休假的时候过来玩玩。”
老人点了点头。
“威尔当然是学生了,不但成绩好,而且在卡亚西庆典的射击大赛上得了第六名。”
艾莉森拍着威尔的肩膀说道。
“哦哟,很厉害嘛。值得骄傲哦。”
老人睁大眼睛说道。
“怎么样?”
“不过,跟我比起来还差一点。我年轻的时候得过四次第一,三次第二。人家跟我说,你赢得太多了,不要再参赛了哦。”
“那也好厉害啊!——就算是吹牛的你也输了哦,威尔。”
艾莉森指着威尔说道。
“我以后会努力的。”
威尔苦笑着答道,老人和艾莉森都笑了起来。
“哎呀,小姑娘真是个快活的人啊。要是学生们都这样的话,我一辈子也不会无聊了呐。再来一杯怎么样?”
“多谢。”
艾莉森要了第二杯后,老人又问威尔。威尔说自己怕烫,亮了亮还没喝完的茶杯。
把自己的茶杯灌满之后,老人又坐回椅子。
“两位,我顺便再说个有趣的故事来打发时间吧。这事情我以前还没在大伙儿面前讲过呢。你们听了以后会怎么想呢?……事实上啊,我呃”
老人煞有介事地装了装样子,然后继续说道。
“我知道一件很了不起的宝物在哪里哦。”
“宝物?”
艾莉森往威尔那里看了一下,问道。威尔正要把茶往嘴里送,苦着脸耸了耸眉毛。
“对啊,宝物。没有兴趣吗?”
老人探出身子说道。艾莉森又问,
“这个故事是真的吗?”
“啊,虽然我以前老是信口开河,但只有这件事是真的。”
老人说着这实在没什么可信度的台词。
没有评论:
发表评论